札幌を中心に、10年以上自主勉強会を続けてきた「子どもの生活と遊び研究会」の実践書『具材ーごっこ遊びを支える道具ー』に続き、「洋服クラブ」の実践が一冊の本になりました。
はるか昔から子どものそばにいる人形という存在。
でも人形で遊ぶことの教育的な意味が書かれた実践書は類書がほとんどありません。本書は、人形の服をきっかけにして子どもの遊びについての数々の気付きと発見をまとめたものです。それは、日々の生活の中に、人形がいることによって起こる出来事の記録と考察でもあります。そこは、お世話遊びという深淵な遊びへの入り口でもあります。ようこそ!人形とお世話遊びの世界へ。
【目次】
第1章 人形の服の紹介 基本編 / 応用編
洋服クラブで作ってきた服を紹介しています。上着やズボンなど基本になる服から、帽子や靴などのあったらさらに遊びが広がる応用の服まで、子どもと遊ぶ実践の中で培った知恵が詰まっています。折り込みで型紙があります。
第2章 実践編
保育現場での記録を基に、人形と遊ぶ子どもの姿をご紹介しています。その多くの実践の中で、子どもが人形と遊んでいる時、その人形はまるで生きているようなのです。いいえ、子どもたちにとっては、生きているのでしょう。
第3章 理論編
人形と一口に言っても、その種類は数え切れないほどあります。ここで取り上げてお話しするのは、主に保育園や認定こども園、幼稚園などで、子どもたちのごっこ遊びに使われる「抱き人形」「赤ちゃん人形」を中心とした人形です。その意味や役割について考えてみます。
第4章 番外編
子どもの生活と遊び研究会に所属する保育者に、人形遊びの実践の中で、ふと湧いてくる疑問にお答えいただきました。名前を付けることの意味や、大切にしていることや困っていることまでがまとめてあります。
折り込み付録 型紙
紹介している人形の服は型紙があります(一部必要のないものはありません)。型紙はフランケン・ランドデザイン社のソフトベビーに合わせて作られていますが、ほかの人形に用いる場合は縮尺を調整してご活用いただけます。
著者 子どもの生活と遊び研究会
樋口 正春 増山 由香里
ページ数 112ページ
サイズ B5判
発行 庭プレス